映画「風が強く吹いている」を観て
今日は映画の日。日曜日と重なったので混雑するかなと、朝の早い目に映画館に向かいましたが、思いの外空いていて、結局開場まで朝マックをして時間をつぶしました。
「駅伝」と聞くと、たすきを繋ぐという言葉からすでに熱いものを感じてしまいます。一人で走るマラソンとは違い、駅伝の走りには仲間への思いが込められているからです。
この作品は、個性の全く異なる9人の若者の心を繋いで、一つの「走り」にまで高めていったドラマです。陸上競技にはほとんど素人で、箱根駅伝と言えばテレビで観ることぐらいしか思いつけなかった若者たちを、リーダーのハイジこと清瀬灰二がそれぞれの良さを引き出していく様がいいですね。ハイジは「長距離は才能と努力を天秤にかければ、努力の方に傾く競技だ」と言っていましたが、その努力も「根性」という言葉で強制するのでは決してなく、単調にならず無理をさせずに走らせ続け、少しずつ力をつけさせていくのです。
それはハイジが一人一人の特性を見抜いて、その特性に応じた練習をプランニングしたり、自信をつける言葉で巧みにやる気にさせたり、そして何よりも、夢を実現しようとするリーダーへの絶大な信頼感があったからこそ、気持ちがひとつになって目標に向かっていけたのだと思いました。
人間というのは高い目標、良きリーダー、そして強い仲間意識があれば、どんな困難にも打ち勝つことができることを、教えられたような気がします。何のために走るのか、それはより早く走るためではなく、より強い人間になるためであると。さわやかで感動的ないい映画でした。正月にある「箱根駅伝」をまた違う思いで観ることができるかもしれません。
ハイジ役の小出恵介。どんなときも笑顔を絶やさない、そのさわやかな魅力が素晴らしい。スピードを追い求めるランナー・カケル役の林 遣都。映画「バッテリー」で観たときよりも、随分とたくましくなっていました。自信にあふれたいい走りを見せてもらいました。
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