「海をゆく者」 大阪公演 13日
今年の観劇納めの舞台となりました。小日向文世、吉田鋼太郎、平田満、大谷亮介、浅野和之と、男優さんばかりの演劇で、バイプレーヤーとして一流の方たちを、これだけよく集めたと関心してしまいました。
人生の折り返し点をとうに過ぎた、おじさんたちの物語。舞台一杯にわびしさやさびしさ、そしてもの悲しさが漂っています。清潔感や身なりをも気にすることなくなり、ただ酒やカードにうつつを抜かす日々。それでもクリスマス・イブの夜は仲間と楽しく過ごすことで、幸せを感じる人たち。
わがままな男がいたり、調子ものの男がいたり、人生の敗者のような男がいたり、それでも、同じ町で生きてきた者同士、「海をゆく者」であるかのように、波に流されまいと見えないロープで結ばれている絆を感じました。
そこに登場する、魂を奪いに現れた悪魔。彼らには気がつかなかったのかもしれないけれど、その絆が、悪魔のもくろみをくじいたことになったのではないでしょうか。かっこよくもなく、まして品も失った「おじさん」たちですが、そのペーソスは、若者には無いストーレートな暖かみに変わるようにも思えました。年を取るのも決して悪くはないと。
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