「正倉院展」から「依水園」へ
第61回「正倉院展」を観てきました。今年は天皇御即位20年を記念して、会期も例年より3日長くなっています。
訪れた日が土曜日ということで、開館40分前に奈良国立博物館に着くようにしました。するとまだ列は入り口前の通路にとどまる長さで、約30分待ちで(10分早く開館されました)中に入ることができました。といってもさすがに最初の方は大変な人だかりだったので、いつものようにそこはワープして、お目当ての宝物で比較的すいているケースを目指しました。
やはり観たかったのは「螺鈿の鏡」と「紫檀の琵琶」。鏡はもう何度も観ているのですが、色とりどりに宝石がちりばめられ、あたかも万華鏡のようなその美しさは立ち去りがたい感動を与えてくれます。次に琵琶のケースでは琵琶の演奏する音色も聞こえてくる中、その響きにあわせ描かれた鳥が花をまき散らし、飛び交うかのような錯覚も覚えてしまいました。
今回特に、おもしろく思ったのは「ほうき」です。皇后がカイコの部屋を掃き清める儀式に使われたそうですが(今でも皇后様がカイコのお世話をされている写真が飾られていました)、枝にはガラス玉を差し込み、手元には金糸が巻かれて、スーパーホウキとでもいうべき豪華さでした。儀式に用いるものはどんなものであっても、手を抜かないという天平人の魂を見た気がします。
正倉院展を出た後は、お帰りになった阿修羅様を拝みに「興福寺」に向かいました。しかし、その行列のすさまじさに圧倒され今回は断念することに。その代わり、東大寺の裏にある名園の「依水園」を訪れました。ここは人影も少なく、色づく秋の気配を静かに味わうことができます。ファインダーをのぞくと、紅葉した木々にススキの穂が重なり、さらに遠景に東大寺が。思わずシャッターで秋を切り取りました。
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