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2011年11月28日 (月)

「紅葉を求めて万葉の旅」 その3 錦の里・「正暦寺」

 紅葉を求めて万葉の旅、最後は「正暦寺」を訪れました。

 曇り空の平日ということで、それほど人は多くないだろうと思っていましたが、恐るべし紅葉シーズンの正暦寺。近鉄奈良駅のバスターミナルから正暦寺行きの臨時バスが出るというので、ゆっくり乗り場に向かうとすでにそこは長蛇の列。

 ほどなくしてバスが来たと思ったら、なんと小型バスで、始発のJR奈良駅からの乗客ですでに満員。前の方に並んでいた人は、なんとかぎゅうぎゅうになりながらも乗り込まれましたが、僕を始めあとの客はほとんど積み残されてしまいました。どうなることかと気をもんでいたら、また臨時の臨時バス!が出るということになり、30分待ってようやく来たバスに乗り込めました。

 バスが国道をそれると、山に向かってどんどん細い道になり、対向もままならない先に目的地の「正暦寺」がありました。バスを降りると谷川にそった道をしばらく登っていきます。山の空気がひんやりとからだに感じられ、冬枯れの前の一瞬の木々の輝きがそこにはありました。

 まず向かったところが、福寿院客殿。狩野派の絵師によって描かれた欄間の先に見える庭は、それはまさに柱の額におさまった屏風絵のような美しさでした。背景に深い緑に包まれた山々があり、その前景に龍のようにうねる古木の松、そして燃え立つような紅葉。これは確かに苦労してでも来るべき値打ちのある風景だと思いました。

 名画を満喫したような気分で、名残惜しくも福寿院を辞したあとは、次に本殿を訪れました。石段を登り詰めたところに立つ本殿は、名付けられた「錦の里」の主人として厳かに佇んでおられるようでした。「正暦寺」、また何度も訪れてみたいお寺になりました。

今回、紅葉を求めて万葉の旅で訪れた三つの寺、「長岳寺」「長谷寺」「正暦寺」、三つとも真言宗のお寺なんですね。世俗を離れ修行のため籠もる山にある寺なので、紅葉の美しい場所になるのでしょうか。

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