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2011年11月27日 (日)

祝・ゆるキャラグランプリ2011 「素敵なくまモンになりまして」 

 今年の春に開通したての九州新幹線で、熊本を旅行して以来ファンとなり、心から応援していた「くまモン」がついに「ゆるキャラグランプリ2011」で、見事にグランプリの座を勝ち取ることができました。これで毎日あきらめずに投票し続けたかいがありました。おめでとう、くまモン。きっと熊本県民を始め、全国のくまモンファンも大喜びのことと思います。愛媛の「バリィさん」とのデッドヒート、突如表れた西国分寺の「にしこくん」の不正投票問題など数々の苦難を乗り越えて、2位に4万票差以上をつけての優勝は、涙さえも禁じえません。たかがゆるキャラ、されどゆるキャラ、携帯ストラップにつり捧げた君の笑顔を見るたびに、遠く熊本を思い、なんど励まされたことか。

 

 

 グランプリのお祝いをかねて、僕が作ったくまモン主演の演劇台本を贈りたいと思います。

 

                   素敵な「くまモン」になりまして
                  

 

   幕が開く
大阪のとある中学校
女子中学生4人が、文化祭で発表するダンスの練習を体育館でしている
AKB48の「ヘビーローテーション」がかかっている

 4人「アイウォンチュー、アイラビュー、アイニーズュー、頭の中 ガンガン 鳴ってる  MUSIC ヘビーローテーション」

 

アサミ「みんな、ちょっとストップ」
音楽止まる

 ハルカ「なんやのアサミ、これからノリノリになってくるところやのに」

 アサミ「ごめん、ごめんハルカ。ちょっと変やねん」

ミドリ「変て、ダンスが合ってないってこと」

アサミ「ちがう、ちがう。ダンスはバッチリやねんけど」

ユキエ「ごめん、やっぱりうちが歌はずしてるんやろ」

アサミ「うん、それもあるねんけど」

ユキエ「そうなんや・・・。みんなに迷惑かけるから、うち、もう口パクにするわ」

ハルカ「何ゆうてんの、ユキエがクチパクやったら、私なんか水面金魚のパクパクもええとこになるやん」
       ハルカ、金魚の物まねでパクパク口をあける

 

アサミ「もう違うって。歌はこれから練習したらすむことや。私が言いたいのはこのCDから変な声が聞こえてくる気がするねん」

 ミドリ「やめてや、アサミ、そんな心霊写真みたいなこと言うの」

アサミ「ミドリ、あんたら、聞こえへんか。うちだけかな」

ハルカ「そんなん聞こえへんよ、なあ」

ミドリ「全然。そんなん、気のせいやって。アサミ、最近疲れ気味やし」

 アサミ「そう言われたら、そうかもしれんな」

ミドリ「文化祭、明日やで。もう時間ないねんから、しょうもないことゆうてんと早よ練習しよう」

 アサミ「そうやな、忘れとった。よし、もう一回頭からいくで」
       音楽がなり始めて、4人踊り出す
4人「アイウォンチュー、アイラビュー、アイニーズュー、頭の中 ガンガン 鳴ってる   MUSIC ヘビーローテーション」
間奏がしだいに小さくなって別の声が大きくなって聞こえてくる

 男の声「あんたがた どこさ ひごさ ひごどこさ くまもとさ くまもとどこさ せんばさ せんばやまには くまそがおってさ、それをりょうしが てっぽでうってさ」

 ユキエ「キャー」

 ハルカ「何、今の声」

 ミドリ「確かに、ウチも聞いた」

アサミ「やっぱり、空耳でも気のせいでもなかったんや」

 ハルカ「ということは、今の声はユ、ウ、 レ、イっていうこと」
      4人、思わず「きゃー」 と抱き合う
      そこへまた声が聞こえる  悲しそうな歌声

 「あんたがた どこさ ひごさ ひごどこさ くまもとさ くまもとどこさ せんばさ せんばやまには くまそがおってさ、それをりょうしが てっぽでうってさ にてさ やいてさ」
 途中で上手から毛がぼうぼうの熊のようなクマソが、歌をうたいながら登場

 クマソ「みなさん、こんにちは」
4人「キャー、でたぁーお化けぇ」
4人、腰を抜かさんばかりに、下手へ走って去ろうとする

 クマソ「みんなお願い、逃げないで、僕お化けじゃないから」
   ハルカ、そうっと振り返りながら

 ハルカ「お化けじゃなかったら、思いっきり妖怪、ゾンビ、はたまた宇宙人?」

 クマソ「妖怪でもないし、ゾンビ、はたまた宇宙人でも決してありません」

ミドリ「あっわかった、あんた3組の三谷君だ。文化祭に出る、出ると聞いてたけど、そんなカッコウで出るなんて。もう、驚かさないでよ」

 クマソ「三谷君って、誰?知らないよ」

 ミドリ「三谷君じゃないなら、アサミ、こいつきっと不審者よ。早く職員室へ行って 先生呼びに行きましょう」

 アサミ「ミドリ、ちょっと待って。この、人かなんかわからないけど、悪者ではない気がする」

ハルカ「何言ってるの、新手の着ぐるみ不審者に決まってるって。早くしないとどんな目にあうかわかったものじゃない」
        その時、クマソが突然号泣しだす。

 ユキエ「うわぁ、泣き出したよ」
       ユキエ、クマソのそばに近寄ろうとする

 ミドリ「だめよ、そんな手にのつちゃだめ。弱みをみせておいて、襲いかかるのがこいつらの手なんだから」
       ユキエ思わず、引き下がる
       悲しい鳴き声がいっそう大きくなる

 アサミ「もう泣かないで、あなたはだれなの?」

ミドリ「アサミ、もういいから、ほっといてにげましょう」

アサミ「どこから来たの、名前は」

クマソ、ようやく顔をあげ泣きじゃくりながら
クマソ「ボクはクマソ、熊本からきました。みんなにお願いがあるんです」

 ハルカ「クマソに、熊本。クマばっかりやな。どうりでそんなクマみたいな着ぐるみを着てるやな」

クマソ「いえいえ、着ぐるみではありません。これはボクの地毛ですから」
       クマソ、自分の毛をひっぱって痛そうにする

アサミ「それじゃ、いったいあなたは」

クマソ「ぼくは、クマの化身なんです」

ミドリ「化身って、やっぱりお化けのたぐいやないの」

クマソ「ボクは5千年まえから、クマの魂となってずっと熊本の船場山に住んでいるんです」

ミドリ「ようわからへんけど、あんたはええもんなん、わるもんなん?」

アサミ「そんな聞き方したら失礼でしょ。ところであなたは、生き物なの化け物なの」

ミドリ「そっちの方がきついって」

クマソ「生き物というより、自然の霊のようなものです。といっても幽霊ではありませんよ。それどころか、ずっと熊本のクマたちを守り続けてきたのですから」

ハルカ「そうなんや。そしたらええ人なんや」

ミドリ「不審者やなんて言って、さっきはごめんなさい」

クマソ「いえいえ、こんなかっこですから、仕方がありません」

ユキエ「霊になるんやったら、クマのプーさんとかテデイベアとか、いくらでも可愛くなれたんとちゃうかな」

クマソ「それが、そうもいかなくて、5千年ずっとこのかっこうで。ときどき猟師にみつかって、鉄砲で撃たれることも」
       クマソ、うなだれる

 ハルカ「わかった。それがさっきの歌なのね。どうりで悲しそうな歌だと思ったわ」

アサミ「確か、クマソさん、さっきお願いがあるとか言ってなかった?」

 クマソ「よくぞ聞いて下さいました。ちょっとボクの話を聞いてください」
                   暗転

 

                   照明がつく
                   ここは熊本の山中  真ん中に満開の大きな桜の木
                   クマA クマB  クマCが話している

 

クマA「さっき、つばめがツイッターしていきよったんじゃが」

 クマB「つばめ?、あぁスワローズか。今年はヤクルト、もうちょっとのところで優勝のがしよって惜しかったな。それから、阪神。ちょっとがっかりやな。来年は阪神ベアーズにしたらもっと強なるとおもうんじゃけどな」

クマA「あのななんの話や。プロ野球の話と違うって。さっき伝令のつばめがツィッターしてくれたんや」

クマB「何、そのツイッターというのは」

クマC「今、人間界ではやっているつぶやきのことや。おまえ知らんのか。野多首相もやってるらしい。もっとも『こんにちは 野多昭彦です』で止まってるらしいけど」クマB「それで、つばめは何と」

クマA「それが大変なんじゃ」

クマB「また、猟師がくるのか」

クマA「猟師どころの話じゃないわ」

クマC「どうしたんじゃ」

クマA「それがやな」
      そこへ上手からクマソ登場

 クマソ「騒がしいけど、どうかしましたか?」

 クマA「ああ、これはクマソ様、ご機嫌うるわしゅう」

 クマソ「あいさつはもういいから、何があったか話してごらん」

 クマA「それがつばめ、ヤクルトとは違いますぞ。」

 クマソ「わかっております。我が伝令ツバメのスワちゃんですね」

 クマA「スワちゃん?、そんな名前でしたか。そのスワちゃんがさっきやってきてささやいてくれました」

 クマソ「ほう、スワちゃんが、ツイッターをしてくれたのか。そしてなんと」

 クマA「それが、大変なことで」

 クマソ「大変はいいから、早く話してください」

クマA「はい、スワ、いやあやつの話では人間たちが、この船場山を削って、とんでもなく速い乗り物を走らせるというのです」

クマソ「速い乗り物?」

クマA「人間たちの話では、九州新幹線といものらしいです」

クマソ「新幹線、知っています。あの時速300キロで走る鉄の箱のことですね。とうとうここまで来てしまいましたか」

 クマA「そうなんでさぁ。ついにそれがこの九州を縦断することになって、ここ船場山が通り道に選ばれたそうなんです」

クマC「それで、もしそれが作られたらワイらどうなるんで」

クマソ「たぶんこれまでの人間のやり方から考えると、このあたりの山に穴をあけて、そこに鉄の道を通すのだと思います。そうなったら」

 クマB「そうなったら」

 クマソ「私たちは住みかを失ってしまいます。今のうちに里の近くに移り住むしかないでしょうね」

 クマC「そんなのワイはいやだ。ここを出るのはいやだ」
       クマC泣き出す

 クマソ「ボクも、ここを出たくはありません。しかし、人間の力には逆らえません。早くしないと人間がここに来てしまう」

 クマA「クマソ様、人間がきたら追い返してしまいましょうや。この山は自分たちで守りましょうや」

 クマB「俺も戦う」

 クマC「こうなっちたらワイも」

 クマソ「あなた方の気持ちはよーくわかります。でも、今は何千年も続いた熊一族の命を守ることが大切です。ここは、耐えてボクの言うことを聞いてください」
        クマたち泣き出す

 クマA「クマソ様、われわれをいつもお守り下さりありがとうございます。なぁ、みんな、ここはご先祖様や子孫のためにも山を下りようじゃないか」

クマソ「よくぞ言ってくれました。ではさっそく引っ越しの準備をしましょう。」

クマB「クマソ様、この我らの大サクラはどうしましょう」

クマソ「このままほっといても、人間に切られてしまうだけです。いっそのこと我らの手でほうむってやりましょう」

クマA「クマソ様、これだけの花を咲かせたサクラがあまりにもかわいそう。             せめて、花が散るまで待ってやりましょう」

 クマソ「いや、そんな時間はありません。(考えてから)そうだ、この枝を1本折って、持って行きましょう。どこかのサクラの木に接ぎ木してやったら、このサクラの花の魂は生きのびられるかもしれません」

 クマA「わかりゃした。それではこのあたりの太いところを折って、持って行きやしょう」

クマA、丁寧に枝を折って懐にいれる

クマソ「じゃあ、みんな出発の用意にかかろう。スパちゃんも一緒にな」
        クマソ、空をみあげてつばめを呼ぶ
    全員、下手へと去る

 

        暗転

 

        照明がつく
        ここは町里にちかい山のふもと

 

クマC「ずいぶん下まで、降りてきちまったな」

クマB「オラ、腹が減った」

クマA「クマソ様、食べ物はどうしましょう」

クマC「いっそのこと、人間の畑からかっぱらってやろうぜ」

クマB「それはいい、グッドアイデア。こうなったのも人間のせいだからな」

クマソ「ダメ、それはダメです。みつかったら、殺されてしまいます。食料はまた山に入ってとりにいきましょう」

クマB「えー、動いたらまた腹減るよ」

クマソ「冬眠するまでの辛抱です。それまで、なんとか生きのびましょう」
        その時上手から武器を持った村人登場A B  C D

 村人A「いたいた、今度こそ生け捕りにしてやろうぜ」

 村人B「いつも、畑を荒らしやがって、このクマのガキめ」

 村人C「おいおい、へんなクマがいるぜ。あいつはなんだい」

 村人D「えらい毛むくじゃらの、ムックみてーなクマだな。かまうことなんかいらねぇから、逃げねぇうちにやってしまおうぜ」

 全員「おう」
      村人、クマたちに襲いかかる
      クマたち必死で抵抗し、逃げ回る
      しばらく乱闘シーン

 

       暗転
       照明がつく
       洞くつの中
      怪我をしたクマたちが横たわっている

クマC「腹減ったよー、痛いよー、腹減ったよー、痛いよー」

クマB「しかし、人間たち、とんでも無いことしゃがって」

 クマA「くそっー、なんで俺たちだけがこんなひどい目に遭わないと行けないかですかい」

クマB「こんなことになるんだったら、いっそ船場山で人間たちと戦って、死ぬ方がまだましというもんだ」

 クマソ「みんなすまない。ボクに力がないばかりに、こんなひどい目にあわせてしまって」       

クマソ泣き出す

 クマA「クマソ様のせいでは決してありません。みんなあの憎い人間たちのせいで」

 クマC「その通りでさぁ。もうワイは人間を許しませんで。痛てて」

 クマA「おい、だいじょうぶか。クマソ様、いったいこれからどうします?」

 クマソ「そうだね。しばらく、この洞くつで身をかくして、夜になったら交代で食料を探すことにしよう」
 

クマB「しかし、それもいつまで持つか。そのうち、人間たちに見つかって、クマ鍋の具にされるのがオチで」

 クマC「クマ鍋、えーっ。まだ死にたくないよ」

 クマソ「だいじょうぶ。ボクに考えがある」

 クマA「考え?」

 クマソ「人間たちと共に生きる方法を考えるんです」

 クマB、吹き出して「人間と共に生きる、寝言を言っちゃこまりますよ。いくらクマソ様といえども、その言葉はいただけませんや」

 クマA「これ、何をいうか。クマソ様に失礼じゃぞ」

 クマB「住みかを追われ、これだけ痛めつけられて、これでもまだ人間と仲良くやれというですかい。笑い死にしそうですわい」

 クマA「これ、もうやめんか」

 クマソ「爺、もういい」

 クマA「爺って、お言葉ですが、まだクマ盛りの年頃で、決して爺さんではありませんの念のために」
 

クマソ「これは失礼。そのもの言いが、どうも爺ぽくって。」

 クマA「ふん、それで、どうやって人間と仲良くするのですか」

クマソ「クマという動物は決して、人間には嫌われてはいない。その証拠にクマの可愛いキャラクターは町にあふれています。小さい子どものいる家では、必ずひとつはクマさんのぬいぐるみか、クマさんの絵本があるはず。」

 クマC「そういえば、そうかも」

 クマソ「クマは人間に愛されているのです。しかし、それはファンタジーの世界であって、現実には、このように人間とぶつかってばかり。それで」
        間

 クマソ「それで、現実の世界に愛されるクマになって、人間の前に登場してやるんですよ」

 クマA「それはわかりますが、どうやって?」

 クマソ「ボクが、ユルキャラになって人間の前に現れてやるんです」
クマたち全員吹き出す

 クマB「そのかっこうで」

 クマC「ゆるキャラになる」

 クマA「それは、あまりにも身の程知らずな、いや無謀なお考えで」

 クマソ「確かにこのままでは、自分でも無理があると思っています。それで少しイメージチェンジをはかろうかと」

 クマA「イメージチェンジ、それはとても無理かと」

 クマソ「いや、やってみないとわかりませんよ。奈良のせんと君の例もあるし、やってみたら以外と受けるかもしれません」

 クマB「とうやって、イメチェンするんで」

 クマソ「それには、人間の力を借りようと思います。大阪にいけば、世話焼きのおばちゃんたちがたくさんいるらしいから、一度、その大阪のおばちちゃんたちに相談してみようと」

 クマC「友達が大阪に住んでるんで、知ってるけど、大阪のおばちゃんにかかったら、クマじゃなくて、ヒョウ柄にされてしまいますぜ」

 クマソ「ヒョウ柄はいけませんね。そうしたらいっそのこと、おばちゃん予備軍の女子中学生に頼んでみたら、もっと可愛いキャラにしてくれるかもしれません」

 クマA「それはそうかもしれませんが、大阪の女子中学生がすんなりクマソ様に会ってくれるでしょうか。不審者やいうて、撃ち殺されるかもしれませんよ」

 クマソ「もうこうなったら、命懸けでやるしかありません。どうかみんな、ボクを信じて 待っていてください」

全員「クマソさまー」
     クマソにすがりつく
                暗転
                もとの大阪の中学校にもどる

 

ハルカ「そうやったんや」

 ミドリ「あんまり長い話やったんで、自分のセリフ忘れそうになっちたわ」

 ユキエ「クマソさんたち、かわいそう」

 アサミ「話はよくわかりました。それで私たちにお願いというのは」

クマソ「はい、人間と仲良くなるために、ボクを愛されるゆるキャラにしてほしいんです」

 ミドリ「うーん、つまりクマソさんをプロデュースしたらええわけやね」

クマソ「そっ、そうです。なんとか、よろしくお願いします」

ハルカ「といわれても、これではどう見てもエイリアンやしな」

 アサミ「よし、みんなやろっ。これもクマ助け。人間とクマが仲良く生きていくために、うちらにできることやってみようよ」

 ミドリ「うん、わかった。おもしろそうやし、やってみよ。大阪の女子中生のパワーをみせてやろうや」

 ユキエ「私もやる」

 アサミ「そしたら、話は決まった。全員でクマソさん、ゆるキャラ化作戦開始や」

 ミドリ「まずは手始めに、イメージ作りやな」

 アサミ「よし、みんなで可愛いキャラを考えてみよう」

 クマソ「ありがとう、ありがとう。よろしくお願いします」

         4人頭をつきあわせて、なにやら相談して絵を描き始める
         その間明るいBGM

 ミドリ「じゃーん、できたこれでどう」
        ミドリ画用紙を見せる
         目がやたら大きい少女漫画のようなクマの絵が書かれている

 クマソ「うーん、ボクは男の子やし、もうちょっと強そうにしてくれませんか」

 ミドリ「強そうね、みんなもう一回や」
          また書き始める
          BGM
 

ミドリ「じゃーん、注文通りできたよ」
        今度は、人を襲いそうな感じになっている

 クマソ「うーん、これでは人食い熊ですね。もう少し可愛く」

 ミドリ「可愛くね、わかった」
        また書き始める
          BGM

 ミドリ「もうこれ以上無理」
        ほっぺたが赤く、笑顔のくまになっている

 クマソ「全身が真っ黒なのが、気になるけど、でもこれでいい。みんなありがとう」

 ミドリ「熊だから、真っ黒でしょう。気に入ってくれたら、後は名前ね」

 ユキエ「クマソ君はどう」

 アサミ「ちょっとベタかな」

 ハルカ「くまゴンは、どう」

 アサミ「ちょっとイメージがちがうな」
 

ミドリ「それじゃ、くまモンがいいんじゃない。ドラえもんみたいでいけるかも」

クマソ「くまモンか、いいですね。それでいきましょう」

アサミ「次は、ヘヤーカットにメイクね。ユキエんち美容院でしょ、こっそりクマソさ     ん連れて行きましょうよ」

ユキエ「まかしといて、今日はお休みで誰もいないから、大丈夫」

クマソ「みなさん、お手柔らかにお願いします」

          暗転
          しばらくして照明

 ミドリ「くまモン、誕生。みなさん拍手でお迎えください」
ユキエにつれられてくまモンにになったクマソと登場

ミドリ「めっちゃ、可愛いって」

ハルカ「ほんまや、これやったらグッズも売れること間違いなし」

ミドリ「どう感想は? クマソさんいや、くまモン」

クマソ「なんか、自分が自分でないみたいで」

ミドリ「何言ういるの、これからはゆるキャラらしく、愛想ふりまきや」

アサミ「ちょっと歩いてみよか」

クマソ「こうですか」
        まだクマのようにのし、のしと歩く

アサミ「それではダメね。みんなに手をふりながら、時々ウィンクもして、そしてスマル」

 クマソ「えー、ウインク、できるかな」
ぎこちなく手をふり、たいそうにウィンクする

 アサミ「まぁ、最初はこれでいいか」

クマソ「みなさん、ありがとう。なんとお礼をいったらいいか」

 ハルカ「礼をいうのはまだ早いよ。熊本に帰って、待ってるクマの仲間と一緒に人間の前にでるんでしょ」
 

クマソ「そうえでした、そうでした。早く帰ってやらないと。みなさん、それではこれ     でお別れです。皆さんのことはいつまでも忘れません。そして、もし良かったら熊本に遊びに来てくださいね」

 アサミ「九州新幹線にも乗ってみたいし、みんなで遊びに行くから、その時はナビよろしく」

 クマソ「わかりました。その時はクマのえさ場から、クマの住みか、そしてクマの墓場まで案内します」

ミドリ「クマはいいから、阿蘇山とか、天草のイルカウォッチングに連れて行ってよ。」クマソ「そうでした、みなさんはクマではありませんでしたね。つい親しくなってしまって。わかりました、どこへでも案内しますよ」

ユキエ「やったー、楽しみ、いきなり団子も食べて、馬肉コロッケも食べて、タイピーエンも食べて」

ハルカ「あんた、ダイエット中ちゃうかった」

ユキエ「まぁ、そのときはその時で」

ハルカ「もう、調子ええねんから」

アサミ「それでは、クマソさん、がんばって下さいね。私たちも応援してるから。きっとうまくいくよ」

 クマソ「はい、仲間のためにゆるキャラになりきります。ボクは正直言って、人間を信じることができなくなっていました。でもみなさんのおかげで、もう一度人間を信じてみようと思うようになりました。みていてください、必ずやりとげますから。それではまた会う日まで、お元気で」

 全員「さようなら、くまモン」

あんたがた どこさ ひごさ ひごどこさ くまもとさ くまもとどこさ せんばさ せんば  やまには くまそがおってさ、それがかわいいくまモンになってさ 笑ってさ 歌ってさ 楽しくってさっさ 

 

      元気に歌いながら退場

 

スクリーンに祝!九州新幹線ウェーブの動画
熊本駅通過の場面で、仲良く住民に囲まれた「くまモン」の姿がアップ
くまモン、笑顔で手を振っている

 

疾走する特急さくらの動画
アップすると、船場山のサクラの枝が飾られている

 

疾走する特急つばめの動画
アップするとつばめのスパちゃんがウィンクしている

 

どんどんカメラを引いていくと、空に七色の虹がかかっている

 

              幕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

応援ありがとう。
感謝してるモン。
くまモンでした。

くまモン、コメントありがとう。
これからマスコミの取材やら
記念イベントに大忙しでしょうが
身体に気をつけて笑顔をふりまいて下さいね。

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