紅葉を求めて万葉の旅 その2 初瀬・「長谷寺」
紅葉を求めて万葉の旅、長岳寺から次に向かった先は「長谷寺」。春の桜の咲く頃に何度が訪れたことがありますが、今回は駅に張られた「長谷寺 もみじまつり」のポスターにひかれ、初めて秋の「長谷寺」を訪ねることにしました。
近鉄桜井駅から二つ目の長谷寺駅で下車。ホームからは山深い里の風景が広がっているのがよくみえます。ここは初瀬川の流れに沿うように町並みが続く「初瀬」と呼ばれる地区。初瀬とは、清らかさと静寂さを重ね持つような素敵な語感ですね。その山間に佇むのが長谷寺です。
駅から歩き始めた頃は人の気配も少なかったのですが、沿道にお土産物屋さんや名物の草餅が売られている店が数を増してくるにつれ、人通りも多くなり、ついに山門の前では前に進み難くなるほどの混雑になってきました。さすがに奈良の名刹だけのことはあります。見上げれば三色旗をつらねたような幕が張られた国宝の本堂と、大きく張り出した舞台が見え、いつもながらに荘厳なながめです。しかし、そこへ行き着きには、399段もしつらえた回廊を登らねばならず、そう簡単には御利益は得られないようです。

息を切らしようやく登り詰めた者でしか、本堂の舞台から見える見事なまでの景色は眺めることはできません。殊に今紅葉に包まれた山々の姿には、深い美しさを感じざるを得ませんでした。すぐ下に小さく見える赤い五重塔が、紅葉にさらにライトアップされ、あたかも自然と一緒に織りなす芸術作品のようでもありました。ちょうど本堂では結婚式がとり行われていて、幸せそうな花婿・花嫁の姿も紅葉に映えていっそう美しかったです。


舞台から見えた五重塔に近づくと、より紅葉が塔に重なり合い、日の光とあやなすその風景は今日のベストショットとなりました。


帰りには混雑する山門近くのお餅屋さんはパスをして、少し下の離れた場所にあった、おじいさんとおばあさん二人でされているお店で、草餅を買い求めました。空いていて買いやすいばかりか、ここは一つ90円でさっきの賑わうお店より10円安いのです。千円で100円おつりがあったので、さらにひとつ買って食べながら駅に向かいました。また来るときも、おじいちゃん、おばあちゃんお元気で草餅を売ってくださいね。
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