演劇集団キャラメルボックス2009オータムツアー「さよならノーチラス号」19日 大阪公演
脚本家・成井豊の実体験に基づき、書かなければ死ねないという痛切な思いで描いた作品。
夜逃げした両親と離れて生活していた小学6年のタケシは、夏休みを両親が住む家で過ごすことになるが、そこには言葉をしゃべれる犬がいて・・・・。
ちょっと脳天気な両親に対して、取り残された悲しみを抱くタケシ。そんなタケシの気持ちに寄り添うことができるのが犬のサブリナ。たまたま知ることになったひき逃げ犯を明かそうとするタケシに、本当にやりたいことは何かを考えることの方が大事と、サブリナが語りかけます。そして、あこがれの「ノーチラス号」のネモ船長の姿を、自動車修理工場の社長である勇也に求めるタケシは、自分らしく自由に生きていこうとします。
少年から大人に変わりゆく姿が、切なくもあり、またたくましくもあるように思えました。その言葉を必要とする少年にしか聞こえないサブリナの声は、心の中でうごめき葛藤する自分自身の声だとわかりました。キャラメルにしてはちょっとテイストが違うのは、そのあたりが原因にあるようですね。
タケシ役の多田直人、少年らしいひたむきさと苦しみがよく伝わる演技でした。勇也役の岡田達也、髪型がおかしかったですが、自分を貫く意志の強さを感じられました。サブリナ(犬役)の坂口理恵さん、犬になりきっておられさすがでした。
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