G2演出「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」14日大阪公演
G2の翻訳シェークスピア物ということで、きっと現代風にデフォルメされているんだろうなと思いきや、場面もそのままアテネの森になっているし、けっこうセリフも本格的で、特にハーミア(神田沙也加)とヘレナの確執の場面など本物!のシェークスピア劇を観ているようで演技に熱が帯びていました。舞台美術も蜷川さんのようなシュールな空間を作っていたと思います。ただ、やっぱり出演者の衣装はみなさんポップな、はじけたいでたちで、このあたりから観ればシェークスピアにけんかを売っているなということがありありと感じられました。その衣装に「観ればアテネの市民の服装だとすぐわかる」というセリフが入っており、どこがやねんと思わず突っ込みをいれたくなりました。突っ込みというと、ほとんどシェークスピアのセリフらしいセリフを言ってなかったのが、山内圭哉扮するデミートリスで、シェークスピア劇に対するボケ・ツッコミ役に徹してしたかのような感があり、しばしば爆笑をまきおこしていました。(特に心の貯金がどうのこうのと言っておいて「このセリフの意味ようわからんわ」というところがおかしかったです)それから橋下知事のせいで「ワッハ上方」がなくなるとか、G8の開催で渋滞して困るとかの大阪ネタや、スピード社の水着でワキが切れたとかの時事ネタもとりいれて笑わせていました。さらに、おばか風の妖精たちや、素人風の歌やダンスもコメディタッチで楽しませてもらいました。
現代のわれわれ日本人(大阪人!)にも笑えるシェークスピア喜劇にしたてた、G2さんの意図はよく伝わってきましたが、妖精を使って人間の闇の世界を引っかき回し、最後は幸せなおさまり方に光りをあてるというその手法は、やっぱりシェークスピア劇そのものだったような気がします。
特に印象的だったのは妖精のパックを演じた植本潤さんです。観客をいちばんわかせていたのも彼のチャーミング?でアグレッシブな演技だったように思います。
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