瀬尾まいこ著「見えない誰かと」
瀬尾まいこさんの初エッセイ。これまでに瀬尾さんにかかわった人を34編の短文にして紹介されています。これらを読むとまず瀬尾さんの性格が、浮かびあがってきます。大雑把で人付き合いが苦手、お菓子が好きで、動物が嫌い。大雑把といいながらも、日常生活で出会った人たちのことを、これほどまでに心にとどめておくことができるなんて、すごいことだと感心してしまいます。瀬尾さんの心のアンテナはいつも感度良好なのでしょう。しかも、その一人一人との見えないつながりを瀬尾さんは大事にされている。また自分ならいらついたり、切れたりするだろうと思えるできごとに、瀬尾さんは「笑ってしまった」と書かれてるところが印象的でした。いつも身の回りの生活を楽しもうとされていることが、これらのことからもよくわかりました。
エッセイから読み取れる瀬尾さんの好きなタイプの人間は、不器用だけれども自分の心を素直に表すことのできる人たちのようです。そういえば、小説の中に出てくる「幸福な食卓」の大浦君とか、「天国はまだ遠く」の田村さんもそのタイプの人物だと思いました。また小説の登場人物のモデルと思われる人たちも、このエッセイには数多く登場してきます。田村さんは「海の男」に出てくるS先生のようだし、「天国はまだ遠く」の村の人たちは、瀬尾さんのクラスの8人の生徒の保護者のようだし。
瀬尾さんの職業柄、先生や生徒の話が多く書かれてますが、どの話も魅力的な先生や生徒ばかりです。特に卒業生の歌をアンコールした校長先生なんか飾らないほんとうにすばらしい先生ですね。僕がもし瀬尾まいこさんと同じ学校に勤めていたなら、どんな風に書かれるんだろうかと考えてしまいました。書かれるほどの魅力ある教師でもないので、たぶんその他大勢の中でしか登場しないと思いますが。それでも、このエッセイに習って、ちょっとまねごとを書いてみました。良かったら読んでみてください。http://homepage3.nifty.com/hishiya/usensei.html
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コメント
モクモクさん、はじめまして!
mixiコミュから、きました。
「見えない誰かと」って、ホントに瀬尾作品の下地が
垣間見える素敵なエッセイですよね。
読み終えたあと、これはまだまだ楽しみな作品が
誕生するんだろうな~って、今から期待大です。
私も感想をブログにアップしていますので、TBさせてくださいね。
投稿: すなぴょん | 2007年3月 8日 (木) 14時30分
すなぴょんさん、TBありがとうございます。
瀬尾まいこさんの次作楽しみなんですが
教師という仕事は結構ハードなので少し心配です。
投稿: MOKUMOKU | 2007年3月 8日 (木) 20時29分